創られた現実…アンドレアス・グルスキー展

By maui, 2014-02-05

ANDREAS GURSKY

公式サイト

展示作品はこちら
《99セント》を初めてネットで見てギョッとした。

で、予備知識なく展覧会。
デジタル加工作品もあると…
そう…写真はもう現場の証拠とはならない。

そして、写真家はカメラ技術だけじゃない。
絵になる場所を知っているか
瞬時にその場所を判断出来るか…
日常をどれだけ非日常に切り取れる
目を持っているか…デス。

2m〜3mに引き伸ばされた写真。
街なかの大きな看板写真は少々ボケてた方が
柔らかくイメージが伝わっていいのだけど
アンドレアス・グルスキーはシャープでクッキリ。
これでもか…と迫ってくる。

幾何学的に見える全体も、近くに寄れば
それぞれに細かな物語が散らばっているよう。
芸術作品はどこを切り取っても絵になる…
と教えてもらったことがある。

限定で作品が売られていた。
3億円で落札された作品があるとあって
その価格5万〜50万…
芸術作品としての評価が伺える。

絵と違ってプリントすれば
何枚でも創られるワケだけど
作品によって色や出来が違うと大問題。
そこのところ、どれだけ神経を使い
管理されているのかとも思う。

同時開催の<現代美術100年の実り>では
師匠であるベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻の
冷却塔が並べられた作品がひとつ。
ドイツ人のキッチリさ加減がこのあたりなのか…。

等身大の作品に価値があると思い
素通りしたけど、作品集買えばよかったかな。

喋るロボットのような…無機質なリズムの中に
実は温かいものを感じる写真がスキなのであります。

 

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