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《99セント》を初めてネットで見てギョッとした。
で、予備知識なく展覧会。
デジタル加工作品もあると…
そう…写真はもう現場の証拠とはならない。
そして、写真家はカメラ技術だけじゃない。
絵になる場所を知っているか
瞬時にその場所を判断出来るか…
日常をどれだけ非日常に切り取れる
目を持っているか…デス。
2m〜3mに引き伸ばされた写真。
街なかの大きな看板写真は少々ボケてた方が
柔らかくイメージが伝わっていいのだけど
アンドレアス・グルスキーはシャープでクッキリ。
これでもか…と迫ってくる。
幾何学的に見える全体も、近くに寄れば
それぞれに細かな物語が散らばっているよう。
芸術作品はどこを切り取っても絵になる…
と教えてもらったことがある。
限定で作品が売られていた。
3億円で落札された作品があるとあって
その価格5万〜50万…
芸術作品としての評価が伺える。
絵と違ってプリントすれば
何枚でも創られるワケだけど
作品によって色や出来が違うと大問題。
そこのところ、どれだけ神経を使い
管理されているのかとも思う。
同時開催の<現代美術100年の実り>では
師匠であるベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻の
冷却塔が並べられた作品がひとつ。
ドイツ人のキッチリさ加減がこのあたりなのか…。
等身大の作品に価値があると思い
素通りしたけど、作品集買えばよかったかな。
喋るロボットのような…無機質なリズムの中に
実は温かいものを感じる写真がスキなのであります。
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