久々のウォン・カーウァイ。
今までと毛色の違うアクション映画。
実在の人物ブルース・リーの師匠 葉問(イップ・マン)の物語。
が、やっぱり今までの
カンフー映画とは、ちょっと違う。
場面のアングル、重みあるセットなど
ウォン・カーウァイらしい。
所々スローなシーンへと切り替わるのが印象的。
雨の中での戦いのシーン
水たまりの雫と血が跳ね返る。
ぶつかる瞬間。
互いに交差する瞬間。
実話に忠実に創るための構想17年…?!
カンフーや1930年代の日中戦争とか…
よく知っていればもっと面白かったかもしれない。
自分の立ち位置やしがらみから
いかに自分らしく選択するか…
精神的なことや葛藤などは
時代や国とは関係なく、みな同じなのだと…。
格闘技は勝たないと意味がない。
そういう意味では、技の流派より
横(負け)か縦(勝ち)かが問題。
どこの馬の骨だか分からなくても
技があれば、一目置かれるようです。
ただ、カンフーは見せ物ではない。
進んでも止まるなかれ。
が、前に進むだけでなく、後ろにも目を向ける。
強い者もいずれ来る老いと共に
自分の衰えも認めなくてはならない。
後世に技を伝えるためには
世代交代、後を託す後継者と出会い、大事な縁。
虎は山を離れられない。
陰で努力をしている父の姿を
ずっと見てきた娘 ゴン・ルオメイ。
なにより刷り込み?!
女性の幸せを捨て、亡き父の意志を志す。
弱気ではなく、ここぞという時に
退くことも必要であるという。
その技の名は、<老猿掛印>。
葉問(イップ・マン)の師匠はそれを誰にも教えず?
最後に身を持って示したということなのかも…。
葉問(イップ・マン)は国内の流派より
もっと広い世界を見て
技以上に思想(心)を大事にしていた。
精進すれば報い受け継がれる…。
ウォン・カーウァイの映画で
使われる音楽も好きです。
今回も大好きなこの曲が…。
で、えらい数のポスターがあったんだと知る。
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